親愛なる兄弟姉妹の皆さん、
この日、パウロ家族全体にとって重要なこの機会に、私たちは三位一体の神に感謝を新たにすることができます。ヤコブ・アルベリオーネ神父の存在とその働きは、今日もなお分断され、もろく混乱している人類に希望のしるしを与えています。
希望は本当に必要です。その希望とは、決して失望させないキリストそのものです。2025年の聖年において、教会も力強くその希望を証しすることを願っています。実際、フランシスコ教皇は聖年布告の中でこう述べています。「すべての人が希望を持ちます。明日何が待っているか分からなくても、良いことへの願望と期待として希望はすべての人の心に宿るのです。」
では、その希望はどこで見いだせるのでしょうか? 神の言葉こそが、私たちすべてが主と出会う場所です。み言葉の中心性の光のもと、私たちはパウロ家族の聖書使徒職100周年を思い起こします。若きアルベリオーネ神父は、聖書の普及、その理解と神への愛を促進する無数の取り組みを始めました。この百年の間、世界中でどれほど多くの活動が行われてきたことでしょうか!
この働きを今日もなお、勇気をもって、そして何よりも創造性をもって続けていきましょう。「職人」として、父なる神の御言葉であるイエスを宣べ伝え、イエスが遺してくださったような交わりの場を作り出すことに全力を尽くしましょう。「すべてが一つになるために」(ヨハネ17・21)。
喜びに満たされて、アルベリオーネ神父を神の聖なる民に知らしめましょう。彼が取次者として呼び求められ、聖霊に促された若者たちが自らの命をキリストに捧げ、あらゆる言葉で「希望が失望に終わることはない」(ローマ5・5)と証しすることができますように。
兄弟愛のうちに
総長 ドメニコ・ソリマン神父