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カトリック入門

第170回 主の日【動画で学ぶ】※レジュメ字幕付き

序)「主の日」に関連して、「典礼憲章」では次のように記されています。
 「愛の母なる教会は、神聖なるその花婿の救いのみわざを、一年を通して、一定の日に、聖なる想起をもって祝うことを自己の務めとしています。毎週、教会は『主の日』と名付けた日に、主の復活を記念し、また、年に一度、復活祭りの祭儀をもって主の幸いの受難とともにそれを祝い続けるのです。また、教会は、一年を周期としてキリストの神秘全体を…展開しているのです。教会は、こうして贖いの神秘を記念しつつ、自らの主の徳と功徳との富を信者に開放するのであって、それによって、この神秘が、あらゆるときに、現存するものとなり、信者はこれに接して、救いの恵みに満たされるにいたります」。

1 種々の祭り
*神の民はモーセの律法以来、過越祭を基にして定められた種々の祭りを行いました。それは主である神の驚くべきわざを記念し、感謝し、記憶を保ち続け、新しい世代にはこれらの救いのわざに応じて行動するように教えるためでした。これに対して、ただ一度で実現されたキリストの過越の時とそれが神の国で完成される時との間に位置づけられる教会の時の中で行われる一定の日々の典礼は、キリストの神秘の新しさで満たされています。
*教会がキリストの神秘を祝うとき、その祈りを際立たせる「今日」という一つの言葉があります。それは、キリストが教会に教えられた祈りと聖霊の呼びかけにこたえるものです。生きておられる神が人間と招き入れるこの「今日」は、人間の全歴史を貫くイエスの過越の「時」なのです。

2 主の日
*「教会は、キリストの復活の当日にさかのぼる使徒伝承により、過越の神秘を8日目ごとに祝います。その日は、それゆえにこそ、主の日、または主日と呼ばれています」。キリストの復活の日は、創造の第一日の記念日である「週の第一日」であると同時に、キリストが、安息日の「休息」の後、「主のみわざの」(詩編118・24)日、「夜を知らない昼」を開始された「第八日」なのです。「主の晩餐」がその中心です。そのとき、信者の全共同体は自分たちを饗宴に招いてくださる復活された主に出会うからです。
*「日曜日は、キリストの復活の日、キリスト者の日、わたしたちの日です。そのために主日と呼ばれています。その日にこそ、主は凱旋して御父のもとに上られました。異教徒はこの日を太陽の日(日曜日)と呼びますが、わたしたちもまた喜んでそう呼びます。なぜなら、今日こそ、世の光が昇り、今日こそ、救いをもたらす光を注ぐ正義の太陽が現れたからです」。
*イタリア語で日曜日を「domenica」と表現します。ここには「主」の意味が込められている。

3 主日と典礼集会
*主日は、典礼集会を行う日として特に優れています。この日に、信者は一堂に会して「神のことばを聞き、聖体祭儀に参加して、主イエスの受難と復活と栄光を記念し、イエス・キリストが、死者のうちから復活されたことによって、生きる希望へと再生させてくださった神に感謝をささげる」のです。
*「(ああ、キリスト、)あなたの聖なる栄光ある復活のこの主日に成就された栄光ある偉大なわざと不思議なしるしについて黙想しながら、わたしたちはこう申し上げます。主日は祝されますように。なぜなら、この日こそ、創造、世の救い、人類の刷新が始まったからです。この日にこそ、天と地は喜び踊り、全世界は光に満たされました。主日は祝されますように。この日にこそ、アダムと追放されていたすべての人間が恐れることなくそこに入るための楽園の扉が開かれたからです」。

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