*聖母マリアにちなんだ祝祭日は数多くあります。
1月1日:神の母聖マリア
2月11日:ルルドの聖母
3月25日:神のお告げ
5月13日:ファティマの聖母
5月29日:教会の母聖マリア(聖霊降臨の主日の翌日)
5月31日:聖母の訪問
6月:聖母のみ心(イエスのみ心の祭日の翌日:土曜日)
8月15日:聖母の被昇天
9月8日:聖マリアの誕生
9月15日:悲しみの聖母
10月7日:ロザリオの聖母
11月21日:聖マリアの奉献
12月8日:無原罪の聖マリア
クリスマス後の日曜日に、聖家族
他に、聖母の土曜日、5月の聖母月、10月のロザリオの月
1 神の母に関する聖書の箇所
*福音書で「イエスの母」(ヨハネ2・1、19・25)と呼ばれているマリアは、その子の誕生前からすでに、聖霊に促されたエリサベトから、「わたしの主のお母さま」(ルカ1・43)と呼ばれています。実に、聖霊によってマリアに宿り、肉によって真にマリアの子となられた方は、ほかならぬ御父の永遠の御子、聖三位の第二のペルソナです。教会は、マリアが真に「神の母」(テオトコス)であると公言します。
2 教義決定
聖マリアが「神の母」と言われるのは、神の永遠の御子イエスが、聖マリアから人間性をお受けになった。神である方が人となられた。そのため、イエスの母である聖マリアは人でありながら、他の被造物にはるかにまさる尊厳を与えられている。
マリアは、イエスの母であり、真に神の母である。事実、聖霊によって宿られたかた、そして真にマリアの子となられた方は、父である神の永遠の子である。
ネストリウスは、コンスタンチノールの大主教であったが、マリアを「キリストの母」、つまり「神の母ではない」と表現して、異端とされた。こうして、エフェソの公会議(431年)で「神の母」は教義となった。さらに451年のカルケドン公会議でも、ネストリウスの考えは異端とされていった。