今回ベトナムに来て、大変興味深い修道会の神父さんに出会いました。彼の名はHANE SERAN。何と読めばいいのかはわかりません。通常はFABIANUS神父さんとよばれているようです。容姿から判断して、ベトナムの人ではなさそうですが、どこのお国の人かは想像できませんでした。ベトナム人かもしれません。挨拶しようと思っていたところに、いち早く、彼のほうから声をかけてきました。やはりベトナムの人ではなく、インドネシアの人でした。インドネシアと言えば、まず神言会を思い起こすのですが、どうも彼は神言会会員ではなさそうです。わたしはインドネシアの神父さんと話すのは初めてです。かれはベトナムに来て5年になるそうです。英語もよく話す、とても快活で、積極的な神父さんです。その積極的で快活な姿勢に、わたしは大いに感心しました。
「とても快活で、生き生きとしておられますね。感嘆ですよ!」と言ったら、
「若者に接するにはこれが必要ですから!」との答え。大いに納得しました。
かれが所属するのは、召命を発掘し、育てることを目的とした修道会だそうです。かれなら適任です。面白い修道会があるものだと思いましたが、考えてみれば私たちの創立者も召命をはぐくみ育てることを使命とした女子修道会を創設しています。パウロ家族の一員である「お告げのマリア修道会」です。世界にはこの種の修道会は案外たくさんあるのかもしれません。ちなみに、彼の修道会は2020年、イタリアのナポリで聖ロセリッロによって設立されたそうです。翌2021年には同じ使命の女子修道会も設立されています。
彼が所属する修道会の名は「SOCIETY OF DEVIN EVOCATION」(SDV)です。神言会の略号SVDと間違いそうです。わたしたちが英語で話していたので、会の英語名を教えてくれたのでしょうが、きっとイタリア語名もあるのでしょう。イタリア語では何というのかな?
彼のサイゴンの共同体には20名ほどの若者がいるそうです。その共同体はわたしたちの共同体の近くらしいので、一度訪問したいと思っています。実は、出会ったその場で、「ぜひ今から私たちの共同体に来てください。日本語を話せる人がいますから」と彼に誘われたのです。このお招きにはこちらがついていけず、T寧にお断りしました。将来は、かれらと私たちの共同体間で交流が生まれるかもしれません。もしかしたら一緒にサッカーをするかもしれないな等と、考えが膨らみます。
彼から学ぶことはたくさんある気がしました。私たちにはできていないこと、気づいてもいないことを、彼はどんどんとやっているようです。どのように若者に向き合うのか。どのように若者を導いているか、また家族や近隣の人々との絆をどのように大切にしているかなど、召命を発掘し育てるという点において、学ぶこと、すべきことはまだまだたくさんあるなと、FABIANUS神父の話を聞いていて考えさせられました。
コロナの中にあるからと言って、じっとはしていられません。活動する人はどんどん活動しているのです。FABIANUS神父さんとの出会いから大いに刺激を受けました。感謝です。