ハレルヤはヘブライ語由来の言葉で、「主をほめたたえよ」を意味することばです。
イスラエルでは、神を賛美する礼拝のときに使われていました。
エルサレムの神殿で、詩編を会衆が一緒に賛美するとき、祭司が会衆に呼びかけたことばだと言われています。
「ハレルヤ詩編」と呼ばれている詩編は、詩編113-118で、この詩編は、過越祭のときに、各家庭で歌われていました。
10の詩編は「ハレルヤ」で始まっています。
13の詩編は「ハレルヤ」で終わっています。
イエスが最後の晩餐のとき、弟子たちと共に歌われた賛美の歌は、この「ハレルヤ詩編」でした。
新約聖書の中で「ハレルヤ」ということばが使われているのは、ヨハネの黙示録19章1節から6節に4回出ています。
カトリックの典礼では、第二バチカン公会議まで、ラテン語が使われていました。ラテン語はHの発音が無声ですから、「アレルヤ」と唱えていました。
これが、現在の日本のカトリックの教会典礼においても生かされており、「アレルヤ唱」と言われたり、復活節に「アレルヤ」と唱えたりすることにより、主の復活の喜びを表現しています。
ちなみに、ヘンデルの作曲した「メサイヤ」の中に「ハレルヤ・コーラス」がありますが、これは、黙示録19章6節から霊感を受けてヘンデルが作曲したものだと言われています。