序)「教会の祈り」というが、昔は「聖務日課」と言った。
「聖務」とはいえ、「義務」のイメージがあったのか、最近は「教会の祈り」と柔らかい感じがする。
*キリストの毎日の活動は、祈りと深く結ばれていた。
一日が祈りから始まるかのように、朝早く起きては祈るために荒れ野や山に退き、あるいは夕暮れから夜明けまで、夜通し祈りのうちに過ごされた。
1)「教会の祈り」の表現
時課の典礼とも言われた。
二大枢軸は、「朝の祈り」と「晩の祈り」
「朝の祈りは、わたしたちの心と精神の最初の動きを神に奉献するため」
「晩の祈りは、この日わたしたちに与えられた恵みとわたしたちが行った善について感謝するため」
重要な二つの祈り
「読書」
奉献された人々に、より豊かな聖書の黙想と優れた霊的著作の抜粋を提供すること。
みことばを味わい、黙想する。また教父たちが味わった霊的なものを共有する。
「昼の祈り」
三時課(午前9時)
六時課(12時)
九時課(午後3時)
仕事のさなかにも祈る習慣があった。(観想修道院では唱えられたりする)
「寝る前の祈り」(終課)
一日の最後の祈り。聖母マリアにスポットがあたり、「サルヴェ・レジーナ」を歌う。
2)要理書には
祈りには、教会の公の祈り(典礼)と、信者の私的な祈りがあります。
教会の公の祈りとは、全教会がキリストの神秘体として、キリストとともに神にささげる祈りで、この祈りを典礼と言います。典礼の中心はミサ聖祭です。秘跡も聖務日課も典礼に属します。
3)種々の要素
「教会の祈り」は詩編から数多くとられている。
共同で唱える。
片方が唱え、片方は聞く。
教会の名によって唱える。