序)聖ヨセフは?
マリアに比べて、老人に描かれたりする。
目立たないけれど、魅力的
1)父の心で
ヨセフはイエスを愛する。「愛する」より、「大事にする」「大切にする」
「この人はヨセフの子ではないか」
「子ども」とは、血のつながりのある子どもだけでなく、親戚も含む
2)マタイとルカが描くヨセフ
描くのはわずか。
どのような父親だったか? またみ摂理が彼に託した使命について理解するには、十分な記述がある。
①貧しい大工(マタイ13・55)
➁マリアのいいなずけ(マタイ1・18、ルカ1・27)
③「正しい人」(マタイ1・19)正しいという時、誠実、義、信頼するなど
④律法を遵守(ルカ2・22、27,39)
⑤四つの夢(マタイ1・20、2・13、19、22)で示された神のみ旨を行い、心にかけていく。
*ナザレからベツレヘムへの長くつらい旅(100kmくらい)
妊娠しているマリアが歩く。
自分の母親のこと(生まれる1か月前まで働く)
胎内のイエスを大事にする
*救い主が生まれるのを彼は目にする。「彼らの泊まる場所がなかった」(ルカ2・7)。貧しさの極みである。
*イスラエルと異邦人の代表者たち
①羊飼い(ルカ2・8~20)
➁占星術の学者たち(マタ2・1~12)が拝みに来るのを目撃した。
3)勇気あるヨセフ
イエスの養父を引き受けて、天使に示された名をつけた。
「その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである」(マタ1・21)
名前を付ける時の親の気持ちは?
古代の人々の間では、人や物に名をつけることには、それらを自分に帰属するものとする、という意味があった。
誕生から40日後に神殿で、ヨセフは母親と共にそこ子を神にささげ、イエスとマリアについてのシメオンの預言を聞く。(ルカ2・22~35)
ヘロデからイエスを守るために、寄留者としてエジプトで暮らす(マタ2・13~18)
難民としての生活。
祖国に戻ると、小さな無名な村で目立たぬように暮らす。
ガリラヤ地方のナザレという村で、そこは、「預言者の出ない」、また「何かよいものが出るだろうか」と言われており(ヨハ7・52、1・46)、生まれ故郷のエツレヘムからも神殿のあったエルサレムからも遠く離れていた。
エルサレム巡礼の際、十二歳のイエスがいなくなると、心配してマリアとともに探し、律法の学者たちと語り合っているのを神殿の中に見つける(ルカ2・41~50)
4)ヨセフの特徴
*救いの忠実な協力者
*徳の模範
*労働者の模範
*移住者の慰め人
*イエスの養父
*マリアの清い配偶者
*死を迎える人の保護者
*教会の保護者