序)マリアとヨセフ
マリアの出現はあっても、ヨセフの出現は少ない。
アイルランドのノックでのヨセフの出現。
・教導職において
神の母聖マリアに次いで、その夫ヨセフほど、教皇の教導職において重要な意味を持つ聖人はいない。
種々の教皇が救いの歴史におけるその中心的な役割を明らかにしようと、福音書が伝える数少ない情報に含まれるメッセージを考究した。
福者ピオ9世は聖ヨセフを「普遍教会の保護者」と宣言
・ピオ9世はどんな教皇?
在位は1846年~1878年で、31年7か月
1854年12月8日:無原罪の聖母の教義決定
1858年2月11日:ルルドでの聖母のご出現
1862年:日本26聖人が列聖される。
1865年3月17日:長崎で信徒発見
1869年12月8日~1870年10月20日:第一バチカン公会議
1870年12月8日:聖ヨセフを普遍教会の保護者とする。
1871年:イタリアでの教皇領が廃止され、ローマがイタリア王国の首都となる。
1878年2月7日:ピオ9世教皇が帰天
1878年7月12日に葬儀が行われたが、棺に泥を投げつけられたり、棺がテベレ川に投げ込まれそうになる。
2000年9月3日、ヨハネ・パウロ二世によって列福された。
尊者ピオ12世は、聖ヨセフを「労働者の保護者」にする。
聖ヨハネ・パウロ二世は、聖ヨセフを「救い主の守護者」にする。一般には、「よい臨終の擁護者」
・福者ピオ9世が1870年12月8日にヨセフを「普遍教会の保護者」とした。
わたしたちそれぞれの人間的境遇にきわめて近い、この偉大な人物についてのわたしなりの考察を、皆さんと分かち合う。
パンデミックの間に、その思いが強くなった。(コロナの影響もある)
・ヨハネ・パウロ二世の言葉からの引用(注6)
私たちの生活を支えている人々
医師、看護師、スーパーの人、清掃員、介護従事者、配達員、治安当局
ボランティア、司祭、修道者
どれほど多くの人々が、毎日辛抱し、希望をふるいたたせ、パニックではなく共同責任の種をまくように心がけている。
どれほど多くの父親、母親、祖父、祖母、教師たちの祈り
多くの祈りが犠牲をささげ、すべての人のためにとりなしている。
・聖ヨセフとは?
目立たない人、普通の人、物静か、地味な姿の人、困難な時のとりなして、支え手、導き手
一見すると地味、「二番手」、比類なき主役になる資質がある。
二番手、脇役(主役が引き立つ/脇役がうまいと主役が引き立つ)、多くの人が脇役
無理に主役になる必要はない。