今日のみことばでイエスが「偽善者よ、まず自分の目から丸太を取り除きなさい」と語ります。このことばから、世界の核保有について考えさせられます。
2018年現在、世界の9か国が核を保有していると言われ、全世界で14,525基の核兵器が存在するようです。国別でみると、ロシアが6,850基、アメリカ合衆国が6,450基、フランスが300基、中国が280基、英国が215基、パキスタンが150基、インドが140基、北朝鮮が60基。現在はどうでしょうか? 被爆国の日本にとって、この9か国が核兵器を持つこと自体が大きな問題ではないでしょうか。またアメリカ合衆国が北朝鮮に対して、核兵器を廃棄するように要求したりしますが、効果はあるのだろうかと思ったりします。つまり、6,450基もの核兵器を持っているアメリカ合衆国が10分の1に当たる60基を持っている北朝鮮に対して迫ったとしても、どこ吹く風ではないだろうか。アメリカ合衆国がまず「自分たちの核兵器を全面的に捨てるので、北朝鮮も同調してくれないか」と主張すれば、だれもが納得するでしょう。「まず自分の目から丸太を取り除きなさい」ということばは、こういうケースに当てはまるのではないでしょうか。
またアメリカ合衆国の大統領は、1兆7000億ドル(約190兆円)規模の核兵器の近代化を引き継いだと言われ、ロシアも同様に近代化の予算を増やしたと言われます。こうした動きに対して大統領は、「軍拡競争にすればよい」と発言し、核開発競争でのアメリカの優位を強調したと言います。こういう状況の中で、大統領がノーベル平和賞を受ける候補者になるなんて滑稽だし、平和とは程遠い歩みをしています。みことばにあるように、「まず自分の目から丸太を取り除く」のであれば、多くの人々は彼がノーベル平和賞を受けるのにふさわしいと考えるだろう。
私たちの周りにも、他人のことだけに干渉し、自分のことを振り返らない人は数多くいるでしょう。「偽善者よ、まず自分の目から丸太を取り除きなさい」ということばを、肝に銘じたいものです。