「秘跡」とは、主イエス・キリストによって制定された「目に見えない神の恵みの目に見えるしるし」である。カトリック教会には、この秘跡が七つ存在する。
その中の一つである「ゆるしの秘跡」は、信徒が罪を告白し、神のゆるしを受けるための儀式である。
子どもを含めた信徒の方々や教会学校の指導者の方々に、この「ゆるしの秘跡」が、神の愛に直接触れることのできる、また希望に満ちた信仰生活を送るための喜びの秘跡であることを知ってもらうために、本書は分かりやすく解説する。
・目次
第1章 「罪」について
第1節 原罪について
第2節 自罪について
第3節 現代の新たな罪理解
第2章 「ゆるしの秘跡」の成立過程
第1節 聖書における罪と和解
第2節 「ゆるしの秘跡」の成立の経緯
第3節 「ゆるしの秘跡」の教義について
第4節 「罪」と「聖体拝領」の関係性について
第3章 「ゆるしの秘跡」と糾明
第1節 糾明について
第2節 糾明の指針としての「神の十戒」と「教会の掟」
第3節 「良心の糾明」から「意識の糾明」について
第4章 「ゆるしの秘跡」の実践について
第5章 免償
補遺
資料
・著者紹介
石脇秀俊(いしわきひでとし)
1966年4月 大阪府大阪市生まれ。
1999年12月 司祭叙階。
2024年4月 東京教区本部協力司祭(「ペトロの家」在住)。
著書『「使徒信条」を祈る』、『聖体の秘跡』(サンパウロ)
著者:石脇秀俊
版型:小B6判並製
ページ数:92頁
定価:1,100円(本体1,000円+税)
ISBN:978-4-8056-8810-6
発行:サンパウロ