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ローマ:第二国際修練が終了しました

 聖パウロ修道会の第10回総会の決定に基づき、有期誓願者のカリスマ的養成の一環として、終生誓願の直前準備コースが毎年ローマで開催されています。2024年は、例年と異なり、ローマ(座学)、アルバ(創立の地訪問)、チニゼッロ・バルサモおよびミラノ(使徒職の実践)という3か所での養成が行われました。

 ローマでの2か月の講義の後、11月末から12月初めにかけてアルバを訪問し、創立者アルベリオーネ神父の歩みをたどる機会を得ました。アルバ神学校や「善き助言の母」聖堂、アルバ大聖堂などを巡り、創立当初の精神を深く学びました。また、アルベリオーネ神父の生家やナルツォーレ村を訪れ、福者ティモテオ・ジャッカルド、尊者ボレッロ、聖性に生きたマッジョリーノ・ヴィゴルンゴの足跡にも触れました。

 チニゼッロ・バルサモとミラノでは、パウロ会の出版活動(『ファミリア・クリスティアーナ』『ジェズス』『クレデーレ』など)の現場を訪れ、使徒職の広がりを実感しました。また、カトリックメディア『アヴェニーレ』やイタリア国営放送RAI、パウロ会系テレビ局『テレノーヴァ』も視察し、現代のメディアを通じた福音宣教の重要性を学びました。

 この研修を通じて、若き修道士たちは、聖パウロ修道会の使命が単なる建物ではなく、福音の使徒として生きる兄弟姉妹によって成り立っていることを再確認しました。研修は2025年1月23日、ローマでの荘厳なミサで締めくくられ、総長ドメニコ・ソリマン神父が説教の中で、イエスが群衆から離れながらも人々に寄り添い続けたことを例に挙げ、「デジタルの世界もまた宣教の場である」と語り、修道士たちを励ましました。

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大西德明神父

聖パウロ修道会司祭。愛媛県松山市出身の末っ子。子供の頃から“甘え上手”を武器に、電車や飛行機の座席は常に窓際をキープ。焼肉では自分で肉を焼いたことがなく、釣りに行けばお兄ちゃんが餌をつけてくれるのが当たり前。そんな末っ子魂を持ちながら、神の道を歩む毎日。趣味はメダカの世話。祈りと奉仕を大切にしつつ、神の愛を受け取り、メダカたちにも愛を注ぐ日々を楽しんでいる。

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