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タイトル:メキシコ・キューバ・アメリカ合衆国管区:「召命年」を開始

 「希望は決して失望に終わらない」(ローマ5:5)。この聖書の言葉をテーマに、メキシコ・キューバ・アメリカ合衆国管区は2025年1月25日(土)、昨年の第1回管区総会で提案された「召命年」を正式に開始しました。この日は聖パウロの回心の祝日にあたり、管区長ガブリエル・レンドン・メディナ神父が特別ミサを司式し、祈りの中でこの特別な年の幕を開けました。

 この「召命年」は、2025年の大聖年に合わせた特別な取り組みとして位置づけられており、管区内外の信徒にとって召命の意義を深く考える機会を提供します。レンドン神父はミサの中で、「私たちは収穫の主である神がその時にふさわしい人を召されると信じています。そして、創立者である福者ヤコブ・アルベリオーネが、私たちのために天から取り成してくださっています」と語り、召命の喜びと感謝を分かち合いました。

 また、この祝賀の場では、長年にわたる忠実な司祭職に感謝を捧げる時間も設けられました。今年、アルトゥーロ・ソベラネス・ペレス神父、ギレルモ・ガンダラ・エストラーダ神父、そしてギルベルト・マルティネス・ベドージャ神父の3名が司祭叙階50周年を迎え、さらにルイス・エンリケ・バスケス・バウティスタ神父が25周年を迎えられました。司祭たちの長きにわたる奉仕に感謝の祈りが捧げられ、参加者たちはその証しに励まされる時間となりました。

 この「召命年」では、祈りを通じて召命を再確認すること、信仰の根をさらに深くし、社会に対して希望の理由を示すことが目的とされています。管区のすべてのメンバーやパウロ家族に属する信徒たちは、この年を通じて「神の働き」である召命に向き合うよう招かれています。管区長は、「希望はキリストに基づくとき、決して失望に終わることはありません。この信念をもって、この年をともに歩みましょう」と力強く呼びかけました。

 「召命年」の取り組みは、祈りの推進や教育プログラム、召命に関する特別なイベントを通じて展開される予定です。教会が21世紀の世界の中で新たな光を放つために、召命という神の恵みが一人ひとりの信仰を深めていくことが期待されています。

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大西德明神父

聖パウロ修道会司祭。愛媛県松山市出身の末っ子。子供の頃から“甘え上手”を武器に、電車や飛行機の座席は常に窓際をキープ。焼肉では自分で肉を焼いたことがなく、釣りに行けばお兄ちゃんが餌をつけてくれるのが当たり前。そんな末っ子魂を持ちながら、神の道を歩む毎日。趣味はメダカの世話。祈りと奉仕を大切にしつつ、神の愛を受け取り、メダカたちにも愛を注ぐ日々を楽しんでいる。

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