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カトリック入門

第186回 聖体拝領【動画で学ぶ】※レジュメ字幕付き

序)ミサは十字架上のいけにえが永続する記念であると同時に、主のからだと血にあずかる聖なる会食です。感謝のいけにえの祭儀は、聖体拝領によるキリストと信者たちとの親密な一致に向けられたものです。聖体拝領とは、私たちのためにいのちをささげられたキリストご自身をいただくことです。

1 聖体拝領
*教会は祭壇を囲んで感謝の祭儀を行いますが、その祭壇は、いけにえの祭壇であると同時に主の食卓であるという二つの面をもっています。聖アンブロジオは、「キリストの祭壇はキリストのからだを表すものでなくて、何でしょう」と言い、「祭壇は【キリストの】からだを表し、キリストのからだは祭壇の上にある」と言っています。
*ミサの奉献文の中で、「全能の神よ、つつしんでお願いいたします。あなたの栄光に輝く祭壇に、このささげものをみ使いに運ばせ、今、祭壇で御子の神聖なからだと血にともに結ばれる私たちが、天の祝福と恵みに満たされますように」と祈ります。

2 「皆、これを取って食べなさい」
*キリストは、感謝の祭儀で私たちがご自分をいただくよう強く促しておられます。「はっきり言っておく。人の子の肉を食べ、その血を飲まなければ、あなたたちのうちにいのちはない」(ヨハ6・53)。
*聖体拝領の備えとして、聖パウロは良心の糾明を勧めます。また百人隊長の謙虚なことばを思い出します。「主よ、わたしはあなたをお迎えできるような者ではありません。ただ、一言おっしゃってください。そうすれば、私の魂は癒されます」と。
*信者は聖体をふさわしく拝領する準備として、自分が属する教会の定めに従い、飲食物を控えなければなりません。尊敬を表す態度や身なりをして、私たちの賓客になられるキリストをお迎えする厳粛さと喜びとを表現しなければなりません。
*教会は信者に、主日と祝祭日に聖なる典礼にあずかり、少なくとも年に一度、できれば復活祭の時期に、ゆるしの秘跡を受けた後、聖体拝領を義務付けています。教会は、主日と祝祭日、あるいはもっと頻繁に、いや、毎日でも聖体を拝領するよう信者に強く勧めています。

2 聖体拝領の実り
*聖体拝領は、キリストと私たちの一致を強めます。聖体拝領の素晴らしい実りは、イエス・キリストとの親密な一致です。キリストは、「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、いつもわたしのうちにおり、わたしもまたいつもその人のうちにいる」(ヨハ6・56)と言われます。
*聖体拝領は、私たちを罪から離れさせます。聖体拝領でいただくキリストのからだは「私たちのために渡される」からだであり、飲む血は「多くの人の罪のゆるしのために流される」血です。したがって、聖体は私たちをキリストに一致させるときに必ず、犯した罪から清め、これから先罪を犯さないように守ってくれます。
*からだの糧が体力の消耗を回復させるのと同じく、聖体は、日常の生活で弱まりがちな愛を強化します。
*聖体拝領をする人は、キリストにより緊密に結ばれます。それゆえ、キリストはすべての信者を教会というただ一つのからだに結び付けます。聖体拝領の偉大さに関して、聖アウグスチヌスは、「ああ、なんと素晴らしい敬神の秘跡、何と素晴らしい敬神の秘跡、何と崇高な一致のしるし、何と尊い愛のきずな!」と表現しています。

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