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カトリック入門

第171回 典礼暦年【動画で学ぶ】※レジュメ字幕付き

序)宗教にはいろいろなカレンダーがあります。

*教会での典礼
 待降節、主の降誕、年間の主日、四旬節、復活節、年間の主日
 主の祝祭日、聖母マリアの祝祭日、聖人たちの祝祭日などがある。

1 典礼暦年の概要
*聖なる過越祭の三日間を出発点として、復活節の新しい時が光源のように典礼暦年全体を照らします。この光源から発する光のおかげで、一年の全体は典礼によって新しい様相を帯びてきます。それは真に、主の恵みの年となります。救いの営みは時の枠の中で行われていますが、イエスの過越と聖霊の降臨とによってそれが成就されてからは、歴史の終わりが「前もって味わう形で」先どりされ、神の国は私たちの時の中に入り込んでいます。

2 復活祭は中心
*復活祭は他の多くの祝日の一つではなく、「祝日の中の祝日」、「祭儀の中の祭儀」です。エウカリスチアが秘跡中の中の秘跡(偉大な秘跡)であるのと同様です。聖アタナシオは復活祭を「大主日」と呼び、東方教会では聖週間が「大週間」と呼ばれています。キリストが死を滅ぼした復活の神秘は、私たちの古い時の中に力強く入り込み、万物をキリストに服従させるでしょう。
*ニケア公会議(325年)では、全教会が、キリスト教の過越祭が春分後の満月(ニサンの月の14日)の後の日曜日に祝われることで合意しました。ニサンの月の14日の計算方法の違いのために、西方教会と東方教会とでは復活祭の日は必ずしも同じになるわけではありません。そのため、両教会は現在、主の復活の祝日を再び同日に祝うための合意を目指して努力しています。
*典礼暦年は、キリストの復活という唯一の神秘を異なる思考法で展開させます。そのことは、私たちの救いの始まりを記念し、私たちに復活の神秘の初穂を与えるキリストの受肉の神秘を中心に祝われる祝日(主のお告げ、降誕、公言)の周期に関して、特に当てはまります。

3 典礼暦年における聖人の祝日
*「キリストの諸神秘を一年の周期をもって祝う際、聖なる教会は、神の母なる聖マリアを、特別な愛をもって敬います。聖母は、御子の救いのみわざに解きがたく結ばれているのです。教会は聖母のうちに、あがないのもっともすぐれた実りを感嘆し、ほめたたえ、あたかももっとも純粋な姿のうちにおけるものとして、聖母のうちに、自らが完全にそうありたいと欲し、希望しているものを、喜びをもって見つめるのです」。
*教会は、年間に殉教者やその他の聖人を記念するとき、「キリストとともに苦しみ、ともに栄光を受けた」の人々を通して「復活秘義を告げ知らせ、キリストを通して御父のもとに、すべての信者が引き寄せられる模範を信者に示し、聖人の功徳によって、神の恵みを願うのです」。

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