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カトリック入門

第169回 聖画像【動画で学ぶ】※レジュメ字幕付き

序)カトリック教会の特徴として、教会の内外に聖画像があること。
*聖画像、典礼イコンはおもにキリストを表します。目に見えず、把握できない神を画像で表すことはもともとできないのですが、神の御子の受肉が聖画像を用いるという新しい「道」を開きました。
 「かつては、からだも顔もない神を画像によってあらわすことはまったくありえませんでした。しかし、神が受肉されて、人間とともに生きられた今、わたしは神について私が見たものの画像を作ることができます。そのお顔の中に、私たちは主の栄光を眺めることができます」(ダマスコの聖ヨハネ)

1 キリスト教の聖画像
*昔は文字が読めない人が多かったので、こうした画像がカテケジスのために使用された。
*キリスト教の聖画像は、聖書がことばによって伝えるよいおとずれを目に見えるものによって表します。画像とことばとは相互に説明し合うのです。
*「私たちの信仰を簡潔にあらわすものとして、私たちは、記録されたり記録されていない形で私たちに伝えられてきたすべての教会の伝統遺産を、そのままの形で保存し続けています。その伝統の一つが聖画像であって、これはみことばである神が外見だけでなく、実際に人となられたとの信仰に基づき、福音書にみられる出来事とを宣べ伝える際にも役立ちます。また聖画像の使用が役立つのは、言葉と画像とが相互に説明しあって一つの内容を示す。」

1 典礼祭儀のミサ
*典礼祭儀のすべてのしるしはキリストに関係している。神の母聖マリアや聖人たちの聖画像もそうである。事実、これらの画像は彼らの中で栄光を受けられたキリストを表すものです。これらは、今も世の救いのためにかかわり、私たちが特に秘跡において結ばれている「おびただしい証人の群れ」(ヘブ12・1)を表しています。聖人の聖画像を通して、私たちの信仰の目は、「神の像」に作られた人間、また「御子の姿に似た者に」帰られた人間、キリストのもとに一つにまとめられた天使たちさえも見るのです。

2 教会の伝統
*「神の霊感に導かれた教父たちの教えと、カトリック教会の伝承に従って、細心の注意と綿密さをもって次のことを決定します。すなわち、生命を与える尊敬すべき十字架の像と全く同じように、尊敬すべき聖画像を飾らなければなりません。彩色画やモザイクおよび、その他の適当な材料によって作られた聖画像を、神の聖なる教会内、聖なる器物や衣服、壁または額、家の中や道路脇にも飾らなければなりません。すなわち、私たちの主であり神である救い主イエス・キリスト、聖にして汚れなき神の母、聖なる天使たち、すべての聖人たちの画像を飾るのです。」
*例えば、シチリアのモンレアーレにある教会。1182年に完成し、2015年には世界遺産に登録されている。
 教会の中には、聖書の物語がモザイクで描かれている。

3 聖画像の価値
*神のことばや黙想や聖歌と並んで、聖画像は典礼の種々のしるしの調和の中に溶け込みます。こうして祝われる神秘が心に深く刻まれます。

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