イタリアのパウロ会と女子パウロ会は、5月5日から12日にかけて第19回コミュニケーション週間と、今年5月10日から20日にピエモンテ州ピネロロ教区でコミュニケーション・フェスティバルを開催します。この2つのイベントは、5月12日に58回目を迎える世界広報の日を祝うものであり、「人工知能と心の知恵:完全に人間的なコミュニケーションのために」という教皇のメッセージを反映するものです。
教皇フランシスコは、メッセージでAIシステムを人間的なコミュニケーションに「整合」させる重要性を強調しています。技術革新が人間の生活に変化をもたらし、コミュニケーション、仕事、教育、芸術、社会の文化に影響を与えるからです。
創立者アルベリオーネも、技術の進化に遅れないようにする必要性を以前から説いていました。新しい現実に適応するため、「再調整」や「再均衡」が重要であり、心の知恵を活用して人間性を保持することが重要だと教皇は指摘しています。
コミュニケーション週間とフェスティバルでは、コミュニケーションの専門家たちがAIの機会とリスク、特に真実を歪めるディープフェイクの倫理的影響について議論します。コミュニケーション従事者を含む全ての人が、AIが人間の能力を補完するようなバランスを見つけ、人間性を取り戻すことが求められています。