2024年3月5日、ウクライナのパウロ会員は、レヴフのラテン大聖堂で、ミェチスワフ・モクシツキ大司教によって主催された厳粛な感謝のミサを行い、設立10周年を祝いました。
リヴィウの共同体は、ポーランドの聖パウロ修道会のメンバーが2014年に到着して以来、ウクライナでは唯一のものです。ヨーロッパに向けた民主化との統合を支持する抗議の波である「ユーロマイダン」が2013年11月に起き、その後、2014年にロシアによるクリミアの併合が始まり、その後、ウクライナ東部の他の地域でも同様の出来事が続きました。
ウクライナのパウロ会員は、主に出版活動を通じてその使命を果たしており、2016年の出版社の設立以来、ウクライナ語で約200冊の出版物を発行してきました。また、リヴィウとキーウに2つの書店を運営し、ラジオ活動(バチカンニュース-ラジオバチカン)やリヴィウ大司教区の神学校での教育活動、さまざまな司牧活動にも従事しています。
3月4日に行われた記念ミサには、ハリウーフ・ザポリージャ教区のマリアン・ブチェク名誉司教とヤン・ソビロ補佐司教も共同司式者として参加しました。記念祭には、海外からのパウロ会員も参加しました。祝賀式には、以前リヴィウの共同体で数年間過ごし、現在はポーランドで使命を果たしているチプリアン・コストレヴァ神父も参加しました。
記念式典の際、パウロ会員は、戦争で苦しむウクライナのキリスト教徒にとって、韓国のパウロ会員からの贈り物である「魂を強める聖書の一節」のポケット版をモクシツキ大司教に手渡しました。このウクライナ語版の出版物は、リヴィウのパウロ会員によって編纂され、出版され、リヴィウを拠点とするカリタスを通じてウクライナ東部の戦線地域に人道支援として送られる予定です。