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カトリック入門

第138回 主の降誕と主の公現【動画で学ぶ】※レジュメ字幕付き

序)「イエスの誕生」について。ルカ2・1~7に次のように記されています。
 そのころ、皇帝アウグストゥスによって、全世界の住民に登録をせよとの勅令が発布された。この登録は、キリニウスがシリアの総督であった時に行なわれた、最初のものであった。人々はみな登録のために、それぞれ自分の町に帰っていった。ダビデ家とその血筋に属していたヨセフも、すでに身籠っていたいいなずけのマリアを伴って、登録のために、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。ところが、二人がそこにいる間に、出産の日が満ちて、マリアは男の初子を産んだ。そして、その子を産着にくるみ、飼い葉桶に寝かせた。宿屋には、彼らのために場所がなかったからである。

1 イエスの誕生
*ガリラヤからナザレまで100kmくらいあるだろうか。身籠っているマリアがこの距離を歩くのはたいへんだと思う。ロバに乗った絵などがあるが、早く産まれるかもしれない。
*産まれたイエスは、飼い葉桶に寝かされる。飼い葉桶のイメージは何だろう。
 私が小学生の頃、父が牛を三頭飼っていた。餌をやるのは子どもの仕事だった。
 まず米をといで、その水をバケツに捨てる。4~5回くらいとぐとけっこう一杯になる。
 そのバケツにスイカの皮、トマトの断片、野菜の残りが捨てられ、そのバケツを牛の餌のために飼い葉桶に入れる。
 畑でとってきた燕麦(えんばく)や草などを餌として与える。
 時にはワラ、飼料を与える。すると、飼い葉桶の中はけっこう臭い。
*飼い葉桶のイメージは、人間がいらなくなったものが捨てられ、くさい臭いがする。
 そういう場所に幼子イエスが置かれる。
*イエスの誕生は貧しさの極みと言える。
*イエスの誕生に最初に気づいたのは、貧しい羊飼いだった。貧しさのうちに、神の栄光が現れる。

2 主の公現
*「公現」とは、イエスがイスラエルのメシア、神の御子、世の救い主であることを表すものです。
*東方の博士たちは、「ひれ伏して、幼子を礼拝します。そして宝箱を開け、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげます」。(マタ2・11~12)
 彼らは異教徒を代表する人たちです。彼らはユダヤ人の王を拝むためにやってきました。彼らのエルサレム訪問は、ダビデの星であるメシアの光に導かれて、諸国の王となる方をイスラエルに求めていることを表しています。
 博士たちが贈り物としてささげたものには、どんな意味?
 黄金:王位としての象徴。
 乳香:祈りの象徴。
 没薬:死の象徴。死体に塗られることがあった。

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