*地球が誕生したのは、46億年前。数十億年の後、大気を構成する空気、海が作られていった。
*聖書のはじまりは、「初めに、神は天地を創造された」(創世記1・1)。
創造は、「神の救いのすべての計画」の土台、キリストを頂点とする「救いの歴史の始まり」。
1 創造が語ること
*創造は極めて重要なこと。人間として、キリスト者として生活の根底にかかわる。つまり、「私たちはどこから来たのか」「どこへ行くのか」「私たちの起源は」「私たちの目的は」など。
*創造の事実は、人間生活全体にとって重要なこと。神はご自分の民に、いつくしみ深く啓示された。やがて神はイスラエルの民に創造の神秘を明かされた。族長たちを選び、イスラエルをエジプトから脱出させ、多くの恵みを与えられた。
*聖書の中で、創造については創世記の最初の三章に出てくる。ここで創造の真実、被造界が神を起源としている。
2 聖書にみる創造
*「初めに、神は天地を創造された」(創世記1・1)、聖書のこの書き出しにより、神が創造主であることを語る。
*「初めにみ言葉があった。…み言葉は神であった。…すべてのものは、み言葉によってできた。できたもので、み言葉によらずにできたものは、何一つなかった。」(ヨハネ1・1~3)新約聖書は、神は万物を愛する御子である永遠のみ言葉によって造られたことを語る。
*「すべてのものは御子のうちに造られたからであり、すべてのものは御子を通して、御子へ向けられているからである。御子はすべてに先立つ方、すべてのものは御子のうりにあってこそ存続できる。」(コロ1・16~17)
*聖ボナベントゥラは、神が万物を造られたのは、「栄光を増大するためではなく、その栄光を現し、分かち合うためだ」と説明します。
3 創造の神秘
*世界は何かの必然、偶然で現れたのではない。世界は、ご自分の存在、英知、善に被造物をあずからせることを望まれた神の自由な意志から生じたもの。
*神は「無から」創造された。
*神は「死者のいのちを与え、存在していないものを呼び出して存在させる。」(ロマ4・17)
*神は秩序あるよい世界を創造される。