「使徒の女王のロザリオ」は一九二二年から、土曜日の使徒の女王聖マリアに向かう祈りのテーマに合わせて唱えられていました。アルベリオーネ神父はパウロ家族協力者会の会員に次のように説明しています。
「ロザリオは、祈りであり、黙想であり、慰め、神との一致、使徒職です。……使徒の女王マリアは特別の神秘によって崇めることができますが、特に、寛大な人びとによって、より深い信心がささげられるのはよいことです。その特別な信心とは、喜びの神秘〈第一の黙想〉、苦しみの神秘〈第五の黙想〉、栄えの神秘〈第三・四・五〉の黙想です」。(ロザリオ・F・エスポズィト編、Primavera Paolina 469ページ参照)
一 みことばの託身
「すべての人を照らすまことの光はこの世に来ようとしていた。」
ご託身の恵みを日々深く悟っていくことができますように。 (ヨハネ1・9参照)
二 主のご死去
「言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。」
十字架の愚かさを心から生きることができますように。 (ヨハネ1・4~5参照)
三 聖霊の降臨
「わたしたちは皆、この方の満ちあふれる豊かさの中から、恵みの上に、更に恵みを受けた。」
霊の働きに従って、識別、選択、決断が正しくできますように。 (ヨハネ1・16参照)
四 マリアの被昇天
「言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。」
全人類が天の国で神をたたえることができますように。 (ヨハネ1・12参照)
五 天と地の女王
「わたしたちは神の栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。」 神とともに生きる人は幸い。聖母はその真ん中に立っておられる。
聖母とともに、天の栄光にあずかることができますように。 (ヨハネ1・14参照)
『パウロ家族の祈り』より