親愛なる兄弟の皆さん
福者ヤコブ・アルベリオーネの天における誕生から50周年を祝う今日は──パウロ家族の「みことばの年」閉年と合わせて──、わたしたちが現在のコミュニケーション文化において、パウロ的カリスマへの創造的忠実のうちに、福音を生き、告げ知らせる務めを新たにするうえで恵まれた機会です。
わたしたちの時代における「挑戦」はたくさんあります。それは、おもにCovid-19のパンデミックの結果によるものです。しかし、わたしたちは止まることをしません。福者アルベリオーネの以下の言葉は、このことを見事に示しています。「落ち込んではいけません。いつも健全な楽観主義を保ちなさい。歴史は生活の師であり、わたしたちの過去の体験は未来に向かうわたしたちに教えています。たとえ一つの戦いに破れても、生きている限り、また勝利を収める機会が訪れるのです」(CISP 1088)。
信仰と希望をもって、力を合わせながら、「与えられた恵みに従って〔わたしたちが持つ〕異なった賜物」(ローマ12・6)を活用しながら、前に向かって力を注ぎましょう。確かに、福音をもってすべての人に達するために、交わりとシナジーをもって、互いに協力し合いながら歩むことは、コミュニケーションをカリスマとして持つ奉献生活者としてわたしたちが世界に与えることのできる最も美しい「預言的な」証しの一つなのです。
いつもわたしたちの創立者の近くにいた、使徒の女王マリアと使徒聖パウロが、同じようにいつもわたしたち一人ひとりの近くにいて、道・真理・いのちである師イエスに従うわたしたちの歩み──特に、第11回修道会総会の準備段階にあるわたしたち──を助けてくださいますように。
皆さん、すばらしい祝日を!
兄弟として。
2021年11月26日、ローマにて
総長 ヴァルディール・ジョゼ・デ・カストロ神父