愛なる兄弟の皆さん
福者ヤコブ・アルベリオーネの「永遠の過越」から、50周年を祝うこの11月、特に11月26日──それは、パウロ家族のみことばの年の閉年の日でもあります──は、わたしたちの創立者にさらに近づく務めを新たにし、創立者の中に創立の主要な点と「コミュニケーターであり、奉献された者である」というわたしたちの召命の意味を探し求めるためのふさわしい機会です。今や、カリスマへの創造的忠実のうちに福音宣教の使命を前に進めていくために、創立者の声を聞くことは、わたしたちにかかっているのです。実際に、みことばの年は終わりますが、聖パウロの足跡に従って、今日の「言語」で神のことばを人類に告げ知らせるというわたしたちの挑戦は続きます。
11月14日、わたしたちは第5回「貧しい人のための世界祈願日」を祝います。教皇フランシスコが、この日のためのメッセージで記しているように、「キリストの福音は、貧しい人について〔まったく特別な〕関心をもつようわたしたちを突き動かし、あまたの、あまりにさまざまな倫理的・社会的逸脱──ここからは必ず新たな形態の貧困が生まれます──について理解するように求めています」。……「そのうえ昨年は、パンデミックという別の惨劇が加わり貧しい人がさらに増えました。それは無数の人の戸を叩き続け、苦痛や死をもたらさずとも、貧困の前触れではあるのです」(カトリック中央協議会訳、ただし、〔 〕内の表現は訳者が補いました)。この祈願日が、わたしたちが目を閉じること、心を閉じることを許さない現実について意識をするよう助けとなりますように。キリストに従うわたしたちの生活スタイルや使徒職の選択に霊感を与えてくれますように。
福者アルベリオーネが、わたしたちのために、またパウロ家族全体のために取り次いでくださいますように。
兄弟として。
総長 ヴァルディール・ジョゼ・デ・カストロ神父