序
叙階の秘跡は、司教、司祭、助祭の諸任務と諸権能を授け、聖性の恩恵を増すとともに、それらをふさわしく行うための助けを与え、この秘跡を受ける人に、聖なる役職の消えないしるしを与えます。叙階式の際、両手に聖香油が塗られる。その時、消えることのないしるしだと感じる。
1 叙階とは?
叙階とは、教会の役職の任務と権能を授け、これをふさわしく行うための恩恵を与える秘跡です。
イエス・キリストは、使徒たちに新約の司祭と司牧者としての任務と権能を授け、彼らを自分の聖別と使命とに参与するものとされました。
ルカ22・19:聖体の制定の場面
ヨハネ20・21~23:聖霊の派遣
使徒たちはその任務と権能をさらに按手をもってその後継者に伝えました。
使徒14・23:教会ごとに長老を任命する
一テモ・4・14:按手する
叙階式での按手の際、力強さを感じる。
2 叙階式
叙階は、司教がミサの中で、この秘跡を受ける人に按手し、聖別の祈りを唱えることによって行われます。
叙階を受けるのは男子の信者で、神の召し出しのもとに、教会の役職を希望し、教区司祭の場合は司教によって、修道会の場合は上級長上によって適格者と認められた人です。(総長の認可)
叙階の秘跡を受けるためには、教会の規定によって、一定の年齢と学歴とが必要です。
教会が司祭たちに独身生活を命じるのは、かれらがキリストにならって、一身を神の栄光と人々の救いのためにささげるためである。
カトリック神学院で哲学と神学を学ぶ。哲学が先。(論理の展開を特に学ぶ)
3 司祭とは
司祭は司教職位の賢明な協力者、その助手、その道具であって、神の民のために召され、自分たちの司教とともに、種々の職務に携わる一つの司祭団を構成する。(LG28)
司祭は、神と教会に奉仕する一人の弱い、そして不完全な人間である。
キリストの司祭職そのものは、神から特に与えられた尊厳性を有する。
預言職:神のことばの伝達者、解釈者あるいは通訳
教導職:キリストの小羊の先頭に立って導く(牧者)
使徒職:キリストの教えを宣教する。
神学院は苗床。基本的なことを学ぶ。
共同生活(司祭になって、とても役立つ)
皆への奉仕。